その溺愛、危険度99%につき



「……あったまいったぁ……」



夜の9時を回った頃。バイト先の控え室にて。
テーブルに突っ伏して、ぎゅうっと瞼を閉じる私。


『澪熱あるよ』


あいつ……すごすぎる。
朔の言った通りまんまと体調崩しちゃうなんて。

気合いでバイトは乗り超えたけど、頭も喉も痛いし、なんか、体しんどい。
この感じ、どんどん酷くなりそうだなぁ……。

やっぱり昨日雨に濡れたからだよね。
あぁもう最悪ー……。


ブーッ、ブーッ


あ、電話……朔からだ。
体調悪くなったって言ったら、さすがに怒られそうだなー……きまずい……。

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