その溺愛、危険度99%につき
*
「……あったまいったぁ……」
夜の9時を回った頃。バイト先の控え室にて。
テーブルに突っ伏して、ぎゅうっと瞼を閉じる私。
『澪熱あるよ』
あいつ……すごすぎる。
朔の言った通りまんまと体調崩しちゃうなんて。
気合いでバイトは乗り超えたけど、頭も喉も痛いし、なんか、体しんどい。
この感じ、どんどん酷くなりそうだなぁ……。
やっぱり昨日雨に濡れたからだよね。
あぁもう最悪ー……。
ブーッ、ブーッ
あ、電話……朔からだ。
体調悪くなったって言ったら、さすがに怒られそうだなー……きまずい……。