その溺愛、危険度99%につき
不思議に思って首を傾げた時、誰かが榛名くんに声をかけた。
金髪で、ピアスなんかばちばちに空いてて、いかにも"不良"みたいな人。
「えっ……」
そんな人に、いきなり肩を組まれた榛名くん。
も、もしかして、絡まれてる……?
これ、このまま見て見ぬ振りをしたら、榛名くんが困っちゃうんじゃないかな?
お金を巻き上げられたりしちゃうんじゃないかな!?
大変だ……助けなきゃ……!
学校の優等生を助けたい一心で、私は榛名くんの元へと走った。
「榛名くん!」って名前を呼んだら、彼は私の方を見て驚いた顔をした。
榛名くんの腕を掴んで、金髪不良から引き剥がす。
「大丈夫……!?」
「え、」
どこもケガしてない?
お金とか、取られてない!?