その溺愛、危険度99%につき


不思議に思って首を傾げた時、誰かが榛名くんに声をかけた。

金髪で、ピアスなんかばちばちに空いてて、いかにも"不良"みたいな人。



「えっ……」



そんな人に、いきなり肩を組まれた榛名くん。
も、もしかして、絡まれてる……?

これ、このまま見て見ぬ振りをしたら、榛名くんが困っちゃうんじゃないかな?
お金を巻き上げられたりしちゃうんじゃないかな!?

大変だ……助けなきゃ……!



学校の優等生を助けたい一心で、私は榛名くんの元へと走った。

「榛名くん!」って名前を呼んだら、彼は私の方を見て驚いた顔をした。


榛名くんの腕を掴んで、金髪不良から引き剥がす。



「大丈夫……!?」
「え、」



どこもケガしてない?
お金とか、取られてない!?
< 17 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop