その溺愛、危険度99%につき




「──みおちゃーん、体の調子どう?」


ノックをして部屋に入ってきたのはお母さんで。
お昼ごはんの温かいうどんをお盆にのせて持ってきてくれた。


「熱下がったみたいだからもう大丈夫だよ。明日は学校行けそう」
「よかった〜。もう、ビックリしたんだからね。奈子ちゃんのとこ泊まるってメッセージきたと思ったら朝には高熱で帰ってくるんだもん」

「いやほんとに……ご心配をおかけして……」


熱で倒れたのが金曜日の夜のこと。
次の日の朝には途中まで朔に支えてもらいながらなんとか家に帰った。

この土日で熱も下がったし、明日の学校には行けそうでよかったな。


ふーふー、うどんを冷ます。
私、お母さんの作るこのうどん、美味しくて好きなんだよね。半熟卵が乗っててさ。風邪引いてても何杯でも食べられそうな気がする。

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