その溺愛、危険度99%につき

「ねぇ澪ちゃん」
「んー?」

「本当は誰のところにお泊まりしてたのかなぁ?」

「ふぇっ……あっつ!!」



な、な、なんでそんなこと聞くのお母さん!!
ビックリするじゃん……っ!

ニコニコ、お母さんは笑ってるだけ。

う、だめだ、完全に動揺した。
予想外のことで熱々のうどん唇に当たったし……。



「帰ってきた時に着てた黒いパーカー、あれって男物だよね?奈子ちゃんの趣味でもなさそうだなぁって思ってたけど、誰のかな〜」

「あう……」



確かにあの黒いパーカーは、私のじゃなくて朔のだけど……っ。
熱でそこまで頭回らなかった……やらかした……。
< 184 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop