その溺愛、危険度99%につき
「ねぇ澪ちゃん」
「んー?」
「本当は誰のところにお泊まりしてたのかなぁ?」
「ふぇっ……あっつ!!」
な、な、なんでそんなこと聞くのお母さん!!
ビックリするじゃん……っ!
ニコニコ、お母さんは笑ってるだけ。
う、だめだ、完全に動揺した。
予想外のことで熱々のうどん唇に当たったし……。
「帰ってきた時に着てた黒いパーカー、あれって男物だよね?奈子ちゃんの趣味でもなさそうだなぁって思ってたけど、誰のかな〜」
「あう……」
確かにあの黒いパーカーは、私のじゃなくて朔のだけど……っ。
熱でそこまで頭回らなかった……やらかした……。