その溺愛、危険度99%につき

……雨の日?
なんか、引っかかるかも。

最近ふと頭の中に浮かんでくる場面も雨の日だった気がする。


雨が降っていて、私は路地裏にいて。
傷だらけの男の子が、私のことを見ている。

これって、その時の記憶なのかな?
それとも全く関係のないもの?

……それにあの男の子は誰なんだろう。

顔が、よく思い出せない。



「よし、じゃあ私はスーパー行ってくるから。ゆっくり休んでてね〜」
「あっ、うん。うどんご馳走様でした」



パタン、と部屋の扉が閉まり、布団に潜り込む。

なんか……色んな出来事がいっきに押し寄せたような。
カフェの動画から、まさか晶の存在へ繋がるなんて。



『アプリかなんか仕込む』



……一応、スマホの中確認しとこ。
さすがに見慣れないアプリがあったら気づくと思うんだけどな……って、

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