その溺愛、危険度99%につき
《……熱は?》
反対に朔の声は少し掠れてて、まるで今まで眠っていたかのような声音だった。
「下がった……あの、ありがとう、色々」
《別に何もしてないよ、俺は。澪の制服、一枚一枚脱がしただけ》
「ぬっ……ゴホ、その言い方、何とかならない……!?」
《腰のとこ、ほくろあったなんて知らなかった。色っぽいね》
「〜〜っ」
《もしかして恥ずかしくなってる?澪の真っ赤になった顔見れないなんてもったいないなぁ》
ちょっと、語弊がある。
汗をかいたから制服を脱ぎたかっただけ、
熱で体がだるかったから朔に手伝ってもらっただけ、
服を、貸してもらっただけ。
たった、それだけ。
『──澪のからだあついね』