その溺愛、危険度99%につき
「知らねぇよ……俺はこいつに連れてこられただけ」
疲れたような顔でそう言う光輝。
晶に連れてこられたの?ここまで?な、なんで??
頭にはてなマークを浮かべながら晶を見ると、私を指さして彼は口を開いた。
「おまえに会いにきた」
「「は?」」
朔と私の声が重なる。
晶はと言えば何を考えているのかわからない表情で。
「謝ったから」と、今度は光輝に指を向けてそう言う。
「おい、光輝。こいつに証言しろ」
「あぁ?んだよ、そんなことのためにわざわざ連れてこられたのかよ、俺は」
「それ以外に何があるんだよ」
『光輝と朔にも、ちゃんと謝って』
思い出していたのは、自分の言葉。
心からそうして欲しいと思っての言葉だったけど、本当に守ってくれるとは思わなかった……。