その溺愛、危険度99%につき

晶に尻尾が生えているところを想像してみる。
意外とそれっぽいかも。



「あ。朔いるけど"暇つぶし"はいいの?」
「いい。もう暇じゃねぇから」

「?この後なんか用事でもあ──」



ふわり、香水の匂いを感じた時には、もう晶に腰を抱き寄せられてた。
数十センチ先の晶の瞳に、自分の顔が映ってる。


あ、これ、キスされ……



「……」
「っ……」

「手、邪魔」

「いや、あの、私の勘違いじゃなければ、手どけたらキ、キスされそうなので」


「勘違いじゃないけど」

「っ余計どけれるか……!!」



びっくりしたじゃん……っ!
スン、て顔しないでよっ。それどういう心境!?

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