その溺愛、危険度99%につき
唇が触れるギリギリのところで、なんとか手のひらでガード。
あ、あ、危なかったよ、本当に……っ!
「だめか」「当たり前じゃんっ!」
朔も晶も、なんかちょっと、ぶっ飛んでるよね!?
段階踏んでいかないとだめじゃん!?
そもそもキスなんて付き合ってないからNGだよ!
あとはやく離れてっ。
後ろにいる朔から黒いオーラを感じるから……!!
「……」
「っあ、ちょっと、!」
じぃっと私を見ていたかと思えば、いきなりガードしていた手を取る晶。
「口じゃなきゃいいんだろ」
そう言って、手のひらにキスをするから、なんか、なんか……っ!!
自分でもわかる。いま、私、絶対顔赤い。
な、なんでこんな急に態度が変わるの。
ついこの間までは、私に悪意100%向けてたのに。