その溺愛、危険度99%につき

「ひゃっ、な、舐めないでよ……!」



チリ、と手のひらにピアスの感触。
肩を揺らす私を楽しげに見つめる晶。



「〜〜っもう!いい加減に、」
「……いい加減に、澪から離れないと骨折るよ」



その低い声にサーッと体温が下がる。
やば、と思った時、べりっと光輝が私から晶を引き剥がしてくれた。


「やりすぎだわ。また怪我したいのかよ、おまえは」
「は、怪我なんかするかよ」

「なんだそれ。うぜー。おい、俺らはもう行くわ。邪魔して悪かったな」


「朔のこと、なだめてやって。じゃあな」なんて、光輝は言うけど……

ちらり、斜め後ろにいる朔を見る。

顔、怖いし。瞳には光がないし……。
他の生徒もちらほらといるから、暴走されたら困るな。

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