その溺愛、危険度99%につき

「──なにしてんの、」
「ぅわぁっ」



私が想像していたのは、インターホン越しに朔の声が聞こえてくること。
まさか後ろから声がかかるなんて、思ってもみなかった。


制服から私服に着替えていた朔は、びっくりして飛び跳ねた私に眉を寄せてた。

うぅ、今までは平気だったのに。
朔のことが好きだって意識したとたん、ただの私服姿にドギマギしてしまうっ。

だってずるいよ。普段はしてないくせに、ピアスもリングもしてるんだもん。


「ふ、不覚……」
「なにが」

「いやなんでも……そっちこそ何してたの」
「夜の散歩」

「そう、なんだ」

「澪は?こんな時間に、こんなとこまで何しに来たの」


「ていうか1人で来たの?」なんて、まるでありえないって思っているかのような朔。
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