その溺愛、危険度99%につき

これは、朔の知られたくないことの1つだったんだろうなって、直感的に思った。



「……朔は、私のこと好きじゃない?」

「好きだよ。本当に好きだ。この世で一番大切なものは何かって聞かれたら、迷うことなく俺は澪の名前を言う。でも、」

「じゃあ、朔の一生をかけて償って。」

「……は」



太ももの傷のある場所を見る。

罪悪感を感じているのなら、なおさら私の隣にいてよ。



「ていうか!ちゃんと謝ってくれたじゃん。ごめんって」



『……巻き込んで、傷つけて、ごめん』



私をベンチまで運んでくれた時、そう言ってくれたじゃん。


「謝ってくれたし、あの時私が欲しかった言葉を朔が言ってくれた。嬉しかったよ」

「……なに、それ……」
「覚えてないの?」
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