その溺愛、危険度99%につき

「私の気持ちは変わらないよ。話してくれてありがとう」
「……ん」

「私と一緒にいるの、まだ苦しい?」

「苦しくない。澪がそのままでいいって言ってくれたから」


私に体重を預けるようにもたれてくる朔。
……これ、甘えてるのかな?

恐る恐る朔の柔らかい髪を優しく撫でる。

私も朔もしばらく何も話さなくて、心地よい無音の時間がしばらく流れていた。

そんな時間を不意に止めたのは。



「──っ、なに?」



私の手を取った朔が、じっと私を見ている。
あ、れ……なんか、雰囲気、かわった……?


「あの、朔」
「うん?」

「なんか、近い、ような」

「うん」


微かな笑みを浮かべて、朔は私の髪をそっと耳にかけた。
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