その溺愛、危険度99%につき
「手を繋ぐのも?抱きしめるのも?だめなの」
「だ、だめ。本当に申し訳ないんだけど、我慢して」
「地獄?むり。しんどい」
「お願い!朔!これだけはどうか……!!」
心配そうに私と朔を見る奈子。
うう、ごめんね、変なところ見せちゃって。申し訳ない……。
「でも、澪ちゃんの気持ちもわかるかも……お友達だったのに急に恋人同士になったんだもん。新しい距離感に慣れるまでは色々恥ずかしいよね……」
「っあ、そう!確かにそうなの!!奈子の言う通り!」
奈子の手をぎゅぅっと握りながら、バッと朔を見る。
わかってくれた……!?
「……慣れればいいんだ」
「うん!だから少しの間協力してとらえると……」
「じゃあ、練習したほうがいいんじゃない」
「はい?」