その溺愛、危険度99%につき
告白されているところを初めて見たからか、目の前で朔が呼び出されているのを見たからか。
モヤついた気持ちを紐解いたら、それは不安という名前がついたものだった。
朔が、もし私以外の女の子を選んだらどうしようって、思ってた。
だから余計、嬉しかったんだ。
「それならよかった」って、朔が笑い声をたてる。
……楽しんでるよね、完全に。
付き合うようになってから、なんていうか、朔は自然体だ。
いい意味で力が抜けたような。そんな気がする。
そんなことを考えていた時、朔に顔を覗き込まれた。
「っなに!!!」
なんでいつもいつも急に近づいてくるかな!!?
許可をとってよ!!
おかげで心臓バクバクいってるんだからっ!