その溺愛、危険度99%につき
100%
季節は12月。
期末テストも終わってあとは冬休みを待つだけの幸せな期間。
「ねぇ、化粧品のところも見てみていい?」
「いいよ。行こ」
私は来月の奈子の誕生日プレゼントを買いに、朔とショッピングに来ていた。
「……あ、このチークの色可愛い!パッケージも可愛いし奈子にピッタリじゃない?」
薄いピンク色のチーク。
奈子は肌白いし、絶対似合うよねっ。
しかもパッケージもお花模様でオシャレ!プレゼントにはピッタリじゃんっ。
「やっぱりコスメって見てるだけでテンション上がるなぁ〜私も自分用になにか買おうかな〜!」
るんるん気分でコスメゾーンを見て回る。
……っていけない、私だけはしゃいでどうするっ。