その溺愛、危険度99%につき

「疲れてない?プレゼント買ってくるから、朔はカフェとかに入って待っててもいいよ?付き合わせてごめんね」

「なんで謝るの?澪と一緒ならどこでも楽しいよ」
「ええ……化粧品売り場でも?暇じゃない?」

「全然。澪に似合いそうだなーってやついっぱいあって勉強になる。それに楽しそうな澪が見れて俺も嬉しいよ」

「……あんたって、ほんと、なんていうか……」

「なに?」

「優しすぎて申し訳なくなる……」

「はは。好きな人に優しくするのは当たり前だろ」



ぐ……私が言うのもなんだけど、おかげさまで、私は朔に愛されてる。
同じくらいのものを朔にあげられてるのか、たまに心配になるくらいに。



「──よかったね、無事に買えて」



色々見て回ったけど、やっぱり一番最初に見たチークが良いなと思った。
休憩がてら入ったカフェで、プレゼント用にラッピングしてもらった紙袋を見ながらニコニコとする私。
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