その溺愛、危険度99%につき

嗅いだことのある香水の匂いと、金髪の男。


「えっ、な、なんでいるの?」


びっくりしたように私と朔を見る光輝。
その隣には晶もいる。



「……光輝が新しいピアス買うっつーから」
「俺は1人で行くっつったのにこいつが勝手に着いてきやがったんだよ」



休日に?私服で?2人が?
いつの間にかすっかり仲良しになってることにびっくりだ。 



「私たちは朔の誕生日プレゼント買おうと思って」
「は、おまえ誕生日なの?」

「昨日だけど」

「へー。おめでと」

「光輝にそんなこと言われると鳥肌たつ」



その時、朔と晶の目がぱちっと合った。
ぐぐっと眉を寄せる朔を見て、ひやひやとする。

そういえば私、晶に"好き"って言われたんだっけ……。
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