その溺愛、危険度99%につき
まったくもう。
……あ、あのマフラー朔に似合いそうだなぁ。
寒さに強いのか学校の時もマフラーつけてないし、これを機にプレゼントするのもいいかも……。
色は、うーん……黒かグレーか……どっちがいいかな。
「ま、迷う」
「たぶん黒」
その声に、パッと顔をあげた。
いつの間にか光輝が隣でピアスを選んでいる。
「えっと、朔の好きな色って黒なの?」
「知らん。そんな話したこともねぇよ。でもなんとなくあいつは黒を選ぶと思う」
そっか、そうなんだ。
長い時間一緒にいたからこそ分かるものってやつなのかな。
ちょっとジェラシー感じちゃうけど。
「……あいつ、どうしようもない奴だけど、これからも一緒にいてやって」