その溺愛、危険度99%につき
「……」
「俺はめんどくさーから何も聞かなかったけど、あいつにも色々あったんだろ」
「光輝って、優しいよね」
少し離れたところでいまだに晶と睨み合っている朔に視線を移す。
「優しくて、居心地がよかったから、きっと朔は光輝の隣にいたんだろうなぁ」
「やめろよ。気持ち悪りぃ」
「はいはい。でも、引っ張ってもらったのは私もだから……だから、私も朔に出会えてよかったって思ってるよ」
その言葉を聞いて、ふ、と光輝が優しく笑った時、耳元のピアスがきらりと光った。