その溺愛、危険度99%につき




「──すご、まさか本当に全部食べるとは……」
「余裕。まだ食べられる」

「甘党にも程があるって……」



晶と光輝と別れて、SNSで話題のお店でバースデーケーキを買った後、お邪魔した先は朔の部屋。

1ホール買ってきたけど、ほとんど全部朔が食べてしまった。


「今まで食べた中で一番美味しかった」


久しぶりに見たな、スイーツでテンション上がってるところ。

私、この朔を見るの、けっこう好きなんだよなぁ。



「じゃあ、最後はプレゼントね。気に入ってもらえるかわからないけど……」



さっきのお店で包んでもらった袋を朔に渡す。


「1日遅くなっちゃったけど、誕生日おめでとう、朔」


中身は黒色のマフラーと、色違いのマグカップが2つ。
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