その溺愛、危険度99%につき
「誰かから贈り物をもらうことがこんなに嬉しいものだったなんて、知らなかった」
「……」
「断言できる。俺の人生の中でいちばん、今が幸せ」
朔の瞳、キラキラ輝いてる。
大げさだなぁって、思わず笑ってしまった。
「大丈夫だよ。そのいちばんってやつ、これからも更新され続けるから」
さて、ケーキ食べたしプレゼント渡せたし、片付けて帰ろうかな。
立ち上がって、テーブルの上の食器を片付けようとした時、腕を掴まれた。
もちろん、朔に。
「澪、」「うん?」
「好きだよ」
何かを言う暇も与えられないまま、朔に唇を奪われた。
「っは、ちょっと、」
抵抗もむなしく、いつのまにか朔に抱きかかえられていた。
朔の向かってる先には、ベッドがあって。
ぐん、と体温が一気に上がる。
「……な、なんでベッド……」
「光輝と晶がいて、思うように澪を堪能できなかったから」