その溺愛、危険度99%につき
その溺愛、危険度99%につき( 完 )
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"久世くんの笑顔を見たら、
たちまち恋に落ちてしまう"
私の学校では有名な噂。
久世くんは、皆の人気者。
*
*
クールで、誰にも媚びなくて
自分を貫いていて。
君は何でもできる完璧な人。
「花戸さんて、俺のこと好きなの」
だから、平凡な私の恋心は、
秘密にしておこうと思っていたのに。
【 君 の 甘 い 笑 顔 に 落 と さ れ た い 。 】
「全部1人でなんとかしようとすんなって言ってんだろ」
「……花戸さんみたいな奴は嫌いじゃない」
「無防備なんだよ、おまえ。
俺のこと好きっつったの、どこのどいつだよ」
あの噂、本当なの。
私、久世くんの笑顔を見た時から、
久世くんのことが大好きで仕方ない。
「私のこと、好きになって、久世くん……」
「おまえのそーいうとこ、本当にずるい。」
落とされたのは
君か、私か。
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クラスメイト(兼推し)の八千代くんは、いつも静かに本を読んでいる。
物静かな彼の首筋にキスマークが付いているなんて、
多分、私しか知らない。
「八千代くんってプレイボーイなの?」
「さぁ?」
「もっと真剣に答えてよ」
「俺のことで悩んでる倉木が可愛くて」
「えっ」
「冗談だよ」
*
私のことを翻弄して、ドキドキさせて、いつも余裕げな八千代くん。
そんな彼にも、どうやら秘密があるみたい。
「多分俺は、あの人と一緒になることはないよ」
八千代くんの傷ついてる姿を見ると、
何とかしてあげたいって、笑ってて欲しいって
強く思うの。
「──じゃあ、倉木、俺のこともっと欲しがってよ」
【 八 千 代 く ん の も の に な る ま で 、
1 5 秒 】
「ここ、キスマーク付けていい?」
「な、なんで……」
「俺以外のものになって欲しくないから」
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私には
将来結婚する相手がいる。
(私の勝手な予定だけど。)
*
*
*
「高広センパイ!今日もカッコいいですねっ」
「……お前いい加減ウザい」
一つ上の高広先輩は
クールで
無口で
私のことを見るといつも顔をしかめる
でもいいんです!
そんな先輩も好きだから!!
「先輩!私と付き合ったら毎日笑っていられますよ!」
「…悪いけど、年下は対象外。」
冷たい言葉を向けられても
「せっ、先輩!今の女の人誰ですか…!!?」
「昨日の合コンで知り合ったヤツ」
ライバルが多くても。
「…先輩のこと考えると、いつも胸がぎゅーって、するんですよ。」
いいんです。
「……あーー…、小春。」
「何ですか?」
「……今のは、ズルい」
ほんのたまに見せてくれる
その照れた顔が
たまらなく愛おしいんです。
*
*
*
「…先輩のことあんま舐めてると、」
「っ、え、ちょっ…」
「そのうるせぇ口にキスするから」
【 好 き で す 、セ ン パ イ ッ !! 】
「…好きにさせた責任ちゃんととれよ、
ばぁーか。」
あぁ、今日も私は
先輩が大好きです。
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