その溺愛、危険度99%につき
ふと、そんな声が聞こえた。
多分、向かいに座ってる女子高生2人組の声。
榛名朔を見てキャッキャしてる。
こいつの本当の顔を知ったら、一体どんな反応をするんだろう……
「……アンタさ、モテるんでしょ。私に構わずに違う人と一緒にいればいいのに」
あの日から学校の行き帰りに着いてくるようになったし、
まるで私がどこにいるのか分かっているみたいだし。
意味分かんないよ。
どうしてアンタが私のそばにいるのか。
「んー……むりだね」
「えぇ……むりなの……」
「うん。むり。澪以外きょーみないよ」
ニコニコ笑ってる。何が楽しいんだか私にはちっとも分からないんですけどっ?
「ていうか、俺がいなかったから変な輩に付きまとわれるだろ。心配でしょうがないよ」