その溺愛、危険度99%につき


もうすでにあんたという変な輩に付きまとわれてるんだよなぁ!

なんていう言葉は飲み込んで。
代わりに長いため息を吐いた。


「あのさ、こうやって学校の行き帰りに着いてこなくてもいいよ」


1人でも学校に行けるし帰れる。
なんなら今までずっとそうしてきたし。


「澪はもう俺のだろ。知らない間に変な虫がついたら困る」

「あんたのものじゃないってば」
「ていうか、澪は俺と一緒にいた方がいいよ。俺を止められるの、澪しかいないし」

「……」
「誰にもケガして欲しくなかったら俺のそばにいてよ。じゃないと澪に近づく奴片っ端から片付けることになる」

「なんでそういう考えになっちゃうかな!?」



それってもう脅しだよね!?
何言ってくれちゃってんの!?
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