その溺愛、危険度99%につき
25%
「待って、どうして急にこの数字が出てくるの?」
「公式に当てはめると出てくるんだよ。前のページに書いてあるやつ」
「……?」
「澪ってあんまり頭良くないね」
「ぶっ飛ばされたいのかな?」
来週に迫った中間考査。
昼休みに私の前の席に座ってニコニコと笑うのは、優等生の榛名朔。
「ごめん、悪気はない」
「だろうね!?」
だって笑ってるもんね!!
「──澪ちゃん、榛名くんと勉強してたの?」
聞き慣れた声の方を向くと、奈子がぽわぽわお花を咲かせながら笑ってた。
「あ!おかえり、奈子。委員会おつかれ」
「ありがとう〜」
「妹尾さんの席借りてた。今どくよ」
「えっ、いいよいいよ!座ってて!」