その溺愛、危険度99%につき
立ち上がった朔を見上げると、ゆるりと笑われた。
私の机に手をついて、私の顔を覗き見て。
「澪と話したかっただけだよ」
って、訳わかんないことを言われた。
「わー……」なんて、奈子はキラキラした目をして両手で口元を覆ってる。
「はぁ……そういうのは言いから。で、本当はなに?」
「はは。冷たい澪もなかなかイイね」
「あんたには一生冷たくする気しかないから安心しなさいよ」
「これ食べに行きたいんだよね。放課後一緒に行かない?」
「アンタってたまに私の言うこと無視するよね……!?」
ていうか奈子?
言っとくけど今の流れに全くキラキラ要素はなかったからね!!?
んぐぐ、となりながら、朔が見せてくれているスマホの画面を見る。