その溺愛、危険度99%につき

……ここ、SNSでもよく特集されてるカフェじゃん……


「あ。そこ私も知ってる!チーズケーキが美味しくて有名なところだよねっ」
「そう。写真とか見てもどれも美味しそうじゃない?ねぇ澪、一緒に行こうよ」


私はアンタがそういうカフェを調べていたことが意外すぎて……ちょっと頭混乱してるんですけど。


「あのさ、来週中間考査だよ?勉強しないと」
「じゃあ俺が勉強教えてあげるよ。勉強するために糖分は摂取したほうがいいよね?頭使うから。ね、だから俺とカフェ行こ」


にっこりと笑顔を浮かべて、ずいっとスマホを見せつける朔。

うぅ、確かに成績優秀の朔に教われば、少しはテストもマシになるかもしれないけど……っ。


「……っあぁもう!分かったよ!一緒に行くよっ」


こんな時のために日頃からちゃんと勉強しておくんだった。
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