その溺愛、危険度99%につき

喧嘩ばかりの日常を送ってたんでしょ?
それがどうして急に?

いやまぁ、悪いことじゃないからいいんだけど……やっぱり気になるというか。


朔はチーズケーキの最後の一口を食べ終えて、ゆるりと目を細めた。


「澪に会いたかったからこの学校に来た」
「……はい?」

「学校では"いい奴"って思われた方がやりやすいと思って。今じゃ誰も俺が不良だったなんて疑わないだろ」

「ちょっと待ってどういうこと!?」


もしかして何か悪いことでも企んでんの……!?


「だから、俺は澪に会いたかっただけだよ」


何とでもないように、サラッとそう言うから。
なんかもう、めちゃくちゃだ。

意味わかんない。
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