その溺愛、危険度99%につき
「なんで私がこの学校にいるって分かったの?それに私たち高校で知り合ったよね!?知り合う前から私に会いたかったって、それどういうこと……!?」
「はは。澪は質問が多いね」
「いやそういうのいいからっ。爽やかに笑うなっ。はやく答えて!」
「うーん……じゃあ交換条件」
「はぁ!?」
頬杖をついて、朔は余裕げに笑う。
「この間の、"許可するまで触るの禁止"ってやつ、あれ撤回してくれるなら教えてあげる」
「うぐっ、それは……」
さすがにその条件はのめない……。
だって、そんなことしたら朔のペースに飲み込まれそうなんだもん。
「じゃ、この話はもう終わりね」
なにも言えない私に、朔はそう言ってまた笑った。