その溺愛、危険度99%につき
「だから、朔が誰かに暴力振るおうとしたら私が止めるの。暴力沙汰なんて起こしたら、アンタのこれまでのことがパァになっちゃうじゃん」
そう言いながら後ろを振り向く。
着いた靴箱で、朔は片手で口をおさえながらクツクツ笑ってた。
な、なんでそんな笑ってるの?
「ちょっと、なんなの?」
「ふは、ごめん、可笑しくて……っ」
「ねぇそんなに?そんなに笑うところだったかな!?」
どちらかと言えば良いこと言ったよね!?
変なこと言ってないよね!!?
「はぁー……変なの」じゃ、ないんだよっ。
「……澪、」
ようやく落ち着いたのか、朔はむすっとしていた私の名前を呼んでこう言った。
「触っていい?」
なんっでそうなる。
「やだよ、また押し倒されるかもしれないし」
「しないしない。ちょっと触るだけ」