その溺愛、危険度99%につき

なんで私がコイツのことを考えないといけないのよって感じなんだけどさ。

でも、私が家を出る時間に合わせて迎えに来てるってことは、その分朔も早く起きてるってわけで。

そしたらもう、少しでも待たせるのも申し訳ないというか。

朔がどこに住んでいるのか、なんてこと怖くてもう聞けないし。



「寝癖ついてても澪は可愛いよ。後で俺が髪とかしてあげようか?」
「うん、結構です」

「あはは、遠慮しなくていいのに」
「……あの、ちょっといいですかね」

「なに?」


ジトッと朔を睨む。


「この手、なに?」


目線の先は、私の髪の毛を触る朔の指。

なに当たり前のように私の髪の毛弄ってんの……!?
くるくる指に巻き付けないでもらっていいかな!!?
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