その溺愛、危険度99%につき
顔の前で両手をぶんぶんと振る奈子。
1年の頃はよく放課後に遊んだりしてたけど、最近は朔といることが増えたから、なんだか懐かしい気持ちになるな。
奈子は私の話をいつもちゃんと聞いてくれるし、優しいし、笑った顔は可愛いし……
「私、奈子とこうやってお話するの好きだなぁ」
「あはは、急にどうしたの?」
「うーん……わかんない。でも、私と仲良くなってくれてありがとね」
……って、こんなこと急に言われてもって感じだよね。
朝、中学の頃のこと思い出しちゃったからかな。
「……それは私のセリフだよ」
その言葉に顔をあげた。
優しい顔で奈子が笑っているから、キョトンとしてしまう。
「私ね、1年の頃、澪ちゃんが話しかけてくれて本当に嬉しかったんだ」