憎きセカンドレディに鉄槌を!(コミカライズ原作『サレ妻と欲しがり女』)
「ちゃんと言うこと聞いてるもん。今すぐ確かめてみる?」
立ち上がりながら春菜の左手がタイトスカートの裾を摘み、ゆっくりと捲りあげた。片側だけ捲っていてもタイトスカートなので、両足の色っぽい太ももが自然と露になり、その艶めかしさにゴクリと唾を飲んでしまう。
タイトスカートの裾が太ももの真ん中くらいの位置にきた瞬間、春菜は体を横向きを変え、腰骨まで一気にスカートをたくしあげる。
目に映る卑猥なそれに、導かれるように出した俺の右手は、瞬時におろされたタイトスカートによって阻まれてしまった。
「ね? 言ったとおりだったでしょ?」
「ああ……」
「春菜に触れたければ、さっさとお弁当を食べること」
春菜はつんと澄ました顔で偉そうに言い放つなり、何事もなかったように隣に座る。俺の視線を一身に受けているというのに、それを華麗にスルーして、自分の弁当に手をつけはじめた。
「…………無視するなって」
「お昼休みはそこまで長くないんだから、早くお弁当を食べないと、上條課長が頭の中で考えてるコト、全部は無理だよ」
俺の頬を人差し指で突っつき、上目遣いで意味深に凝視する。誘うような目つきをされたせいで、弁当に手をつけるよりも、春菜に触れたくなった。
「弁当よりも、春菜を食べたい」
「私、鍵をかけていないよ。このままはじめちゃったら、誰かにバレるかもね」
「だったら今すぐに、鍵をかければいいだけの話じゃないか」
迷うことなく、俺が腰をあげた瞬間だった。
「せっかく上條課長のために、春菜が腕によりをかけてお弁当を作ったのに、それを無にするとかないわー……」
不機嫌満載の春菜の低い声が、狭い会議室の中に響き渡る。彼女の機嫌を損ねてしまったことに焦り、戸惑いを隠せなかった。
「ちゃんと食うって。だから先に」
「は? 上條課長ってば頭悪すぎ。超ガッカリなんですけど!」
春菜の右手が弁当を置いてるテーブルを叩いた。春菜の怒号とその音が相まって、腰をあげたまま固まる。
「春菜言ったよね、お昼休みはそこまで長くないって」
「ああ……」
「少しでも春菜に触りたければ、さっさとお弁当を食べなきゃ。じゃないと、私の機嫌が悪くなることもわからないの?」
「悪かった。食べるよ」
ため息をつきながら腰をおろし、包みを解いて弁当のふたを開け、無言で食べはじめた。春菜はそんな俺を横目で見つつ、自分の弁当にふたたび手をつける。
「お弁当よりも春菜を食べたいなんて、昨日はそんなによかったんだ?」
「……よかった」
不機嫌な声から一転、少しだけ優しさが滲む春菜の口調が俺を救う。
立ち上がりながら春菜の左手がタイトスカートの裾を摘み、ゆっくりと捲りあげた。片側だけ捲っていてもタイトスカートなので、両足の色っぽい太ももが自然と露になり、その艶めかしさにゴクリと唾を飲んでしまう。
タイトスカートの裾が太ももの真ん中くらいの位置にきた瞬間、春菜は体を横向きを変え、腰骨まで一気にスカートをたくしあげる。
目に映る卑猥なそれに、導かれるように出した俺の右手は、瞬時におろされたタイトスカートによって阻まれてしまった。
「ね? 言ったとおりだったでしょ?」
「ああ……」
「春菜に触れたければ、さっさとお弁当を食べること」
春菜はつんと澄ました顔で偉そうに言い放つなり、何事もなかったように隣に座る。俺の視線を一身に受けているというのに、それを華麗にスルーして、自分の弁当に手をつけはじめた。
「…………無視するなって」
「お昼休みはそこまで長くないんだから、早くお弁当を食べないと、上條課長が頭の中で考えてるコト、全部は無理だよ」
俺の頬を人差し指で突っつき、上目遣いで意味深に凝視する。誘うような目つきをされたせいで、弁当に手をつけるよりも、春菜に触れたくなった。
「弁当よりも、春菜を食べたい」
「私、鍵をかけていないよ。このままはじめちゃったら、誰かにバレるかもね」
「だったら今すぐに、鍵をかければいいだけの話じゃないか」
迷うことなく、俺が腰をあげた瞬間だった。
「せっかく上條課長のために、春菜が腕によりをかけてお弁当を作ったのに、それを無にするとかないわー……」
不機嫌満載の春菜の低い声が、狭い会議室の中に響き渡る。彼女の機嫌を損ねてしまったことに焦り、戸惑いを隠せなかった。
「ちゃんと食うって。だから先に」
「は? 上條課長ってば頭悪すぎ。超ガッカリなんですけど!」
春菜の右手が弁当を置いてるテーブルを叩いた。春菜の怒号とその音が相まって、腰をあげたまま固まる。
「春菜言ったよね、お昼休みはそこまで長くないって」
「ああ……」
「少しでも春菜に触りたければ、さっさとお弁当を食べなきゃ。じゃないと、私の機嫌が悪くなることもわからないの?」
「悪かった。食べるよ」
ため息をつきながら腰をおろし、包みを解いて弁当のふたを開け、無言で食べはじめた。春菜はそんな俺を横目で見つつ、自分の弁当にふたたび手をつける。
「お弁当よりも春菜を食べたいなんて、昨日はそんなによかったんだ?」
「……よかった」
不機嫌な声から一転、少しだけ優しさが滲む春菜の口調が俺を救う。