憎きセカンドレディに鉄槌を!(コミカライズ原作『サレ妻と欲しがり女』)
「俺に嘘をつくなんて酷いヤツ。ココをこんなに濡らして、スカートの外まで染みてるんじゃないのか?」

 制服のタイトスカートが濃紺なので、染みていても目を凝らしてよく見ないとわからないと思うが。

「責任んっ、とってほしぃっ……」

「どうやって?」

「今夜春菜のウチでっ…いっぱいシてぇ」

「今夜?」

 二日連続で帰宅が遅くなることを考えた途端に、美羽に不審がられる可能性を考慮した。

「だってぇ、んんっ…今から春菜のナカに良平きゅんのを挿れてもぉ、すぐにイケないでしょ。時間がないもん」

 春菜の言葉で、会議室の壁掛け時計に視線を飛ばす。残り時間5分でイこうと思えばイケるが無理にイクことで、気持ち良さが中途半端になるのが容易に想像ついた。だからこそ傾いた理性が、春菜の言うことを肯定しようとする。

「俺としても、春菜を抱きたい――」

「昨日はお買い物したから、春菜の家に行く時間が遅くなったけど、今日そのまま一緒に帰れば、たくさんエッチができるよね」

「たくさん……」

 俺の脳裏に、昨夜やれなかったコトが流れていく。

「春菜、良平きゅんと一緒にお風呂にも入りたい♡」

 春菜は立ち上がりながら頭に抱きつき、豊満な胸を俺の顔に押しつける。いい匂いが鼻腔をくすぐり、なぜだかいろんなことがどうでもよくなってしまった。

「良平きゅんにご褒美をあげたい、んっ! 太くて硬い良平きゅんを春菜のナカに包み込んで、癒してっ、あげた…ぃいっ!」

 俺の頭に縋りつきながら、小刻みに痙攣する春菜。絶頂した衝撃で春菜の股から滴り落ちた愛液が、俺の膝上をしとどに濡らす。

「あぁん、春菜が良平きゅんにご褒美を貰っちゃった」

「こんなところで、はしたないくらいに腰を振るから。エロすぎだろ」

 辱めることを言った途端に春菜のナカに挿入している指が、ぎゅっと締めつけられた。

「良平きゅんは、エロい女は嫌い?」

「好きって言ったろ……」

「だったら今夜も、春菜のおウチに来て。秘密の道具で、春菜をもっといじめてほしいの♡」

「秘密の道具?」

 男心をくすぐるセリフに食いついたら――。

「それは春菜のおウチに来てからのお楽しみ。良平きゅんのご褒美なんだから!」

 こうして残業後に取引先と飲むという理由をつけて、帰宅が遅くなることを美羽に連絡した。

 春菜が言った秘密の道具は、彼女の中にある卑猥なモノをここぞとばかりに引き出し、俺を煽る道具だった。このことがきっかけとなり、もう普通の行為じゃ満足できなくなった俺は、春菜との逢瀬の時間をやりくりしてなんとか作り、散々楽しんだ。
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