憎きセカンドレディに鉄槌を!(コミカライズ原作『サレ妻と欲しがり女』)
***
仲間内で蕎麦屋に行くと美羽に平然と嘘をついた俺は、いつものように空き会議室で春菜の弁当に舌づつみを打つ。
「良平きゅん、今日は朝から機嫌がいいよね。美羽先輩となにかあったんでしょ?」
春菜の観察眼のすごさに、苦笑いを浮かべるしかない。普段と変わりなく過ごしていたというのに――。
「明日は弁当いらない。美羽が作ってくれることになったから」
「お弁当を作ってくれることくらいで、機嫌がすこぶるいいなんて、良平きゅんは単純かも」
感情のこもらない春菜の口調に、思い当たるフシがあった。
「妬いたのか?」
春菜の機嫌を良くしようと箸を持つ手を止めて、細い腰を抱き寄せ、首筋に歯を立ててやった。
「ぁあんっ、そんなことされたら、お弁当食べれないよ」
「俺に食べられたいくせに」
ついでにボリュームのある胸を、制服の上から強く揉みしだく。ピンク色の唇から甘い吐息を吐き出しながら、春菜が甘えるように俺にもたれかかった。
「良平きゅんってば、今からそんなに春菜を刺激したら、夜はすぐにイっちゃうよ」
「悪いが今夜は早く帰る。そのために朝っぱらから、アイツを刺激してやったんだからな」
「刺激って、春菜にしてるみたいなことを、美羽先輩にしたんじゃないよね?」
唖然とした表情で俺を見上げる春菜を不思議に思った。どうしてこんな顔をするんだって。
「強く抱きしめて、尻を抓っただけ。たったそれだけのことで、美羽のヤツは涙目になって、ブルブル体を震わせたんだ」
「え……」
「美羽が春菜と同じ性癖の持ち主だとは思わなかった。これはこれで楽しめそうだろ?」
得意げに言い放った俺に、春菜はお腹を抱えながらゲラゲラ笑う。しまいには俺の肩を叩きながら、涙を滲ませて大笑いした。
「なんでそんなに笑う? おかしなところがあったか?」
「くふふっ、ごめんなさい。勘違いが突き抜けると、自分のいいように解釈されるんだなって」
「勘違い?」
なにを勘違いしてるのかさっぱりわからず首を傾げると、春菜は俺の耳元に顔を寄せた。
「良平きゅん、怒ってるでしょ?」
くすくす笑い続ける春菜の吐息が耳にかかり、かなりくすぐったい。
「怒る以前に、どうしてそんなに笑われるのか、全然わからないんだけど」
「だーって春菜が悦ぶことを美羽先輩にしても、同じように感じるわけないじゃん」
「そうなのか?」
春菜の指摘に、驚きを隠せなかった。
「美羽先輩みたいな性格は、ソフトな刺激じゃないと感じないと思う」
「ソフトな刺激って?」
問いかけた俺に、春菜は瞳を三日月のように細めた。
「春菜は良平きゅんに痛いことされるだけで、アソコがすごいことになるけど、刺激に敏感な美羽先輩には、刺激が強すぎちゃうと思うんだよね」
「なるほど……」
「春菜、美羽先輩がすごく感じるようなコト、いろいろ思いついちゃった。それを教えてあげるから、帰りは一緒に帰ろ♡」
嬉しそうに抱きついた春菜の提案に、俺は素直に従うことにした。大好きな美羽を感じさせることができるのなら、喜んで春菜のアイデアをとりいれる。
仲間内で蕎麦屋に行くと美羽に平然と嘘をついた俺は、いつものように空き会議室で春菜の弁当に舌づつみを打つ。
「良平きゅん、今日は朝から機嫌がいいよね。美羽先輩となにかあったんでしょ?」
春菜の観察眼のすごさに、苦笑いを浮かべるしかない。普段と変わりなく過ごしていたというのに――。
「明日は弁当いらない。美羽が作ってくれることになったから」
「お弁当を作ってくれることくらいで、機嫌がすこぶるいいなんて、良平きゅんは単純かも」
感情のこもらない春菜の口調に、思い当たるフシがあった。
「妬いたのか?」
春菜の機嫌を良くしようと箸を持つ手を止めて、細い腰を抱き寄せ、首筋に歯を立ててやった。
「ぁあんっ、そんなことされたら、お弁当食べれないよ」
「俺に食べられたいくせに」
ついでにボリュームのある胸を、制服の上から強く揉みしだく。ピンク色の唇から甘い吐息を吐き出しながら、春菜が甘えるように俺にもたれかかった。
「良平きゅんってば、今からそんなに春菜を刺激したら、夜はすぐにイっちゃうよ」
「悪いが今夜は早く帰る。そのために朝っぱらから、アイツを刺激してやったんだからな」
「刺激って、春菜にしてるみたいなことを、美羽先輩にしたんじゃないよね?」
唖然とした表情で俺を見上げる春菜を不思議に思った。どうしてこんな顔をするんだって。
「強く抱きしめて、尻を抓っただけ。たったそれだけのことで、美羽のヤツは涙目になって、ブルブル体を震わせたんだ」
「え……」
「美羽が春菜と同じ性癖の持ち主だとは思わなかった。これはこれで楽しめそうだろ?」
得意げに言い放った俺に、春菜はお腹を抱えながらゲラゲラ笑う。しまいには俺の肩を叩きながら、涙を滲ませて大笑いした。
「なんでそんなに笑う? おかしなところがあったか?」
「くふふっ、ごめんなさい。勘違いが突き抜けると、自分のいいように解釈されるんだなって」
「勘違い?」
なにを勘違いしてるのかさっぱりわからず首を傾げると、春菜は俺の耳元に顔を寄せた。
「良平きゅん、怒ってるでしょ?」
くすくす笑い続ける春菜の吐息が耳にかかり、かなりくすぐったい。
「怒る以前に、どうしてそんなに笑われるのか、全然わからないんだけど」
「だーって春菜が悦ぶことを美羽先輩にしても、同じように感じるわけないじゃん」
「そうなのか?」
春菜の指摘に、驚きを隠せなかった。
「美羽先輩みたいな性格は、ソフトな刺激じゃないと感じないと思う」
「ソフトな刺激って?」
問いかけた俺に、春菜は瞳を三日月のように細めた。
「春菜は良平きゅんに痛いことされるだけで、アソコがすごいことになるけど、刺激に敏感な美羽先輩には、刺激が強すぎちゃうと思うんだよね」
「なるほど……」
「春菜、美羽先輩がすごく感じるようなコト、いろいろ思いついちゃった。それを教えてあげるから、帰りは一緒に帰ろ♡」
嬉しそうに抱きついた春菜の提案に、俺は素直に従うことにした。大好きな美羽を感じさせることができるのなら、喜んで春菜のアイデアをとりいれる。