春色の恋−カナコ−[完]
地元ではない河合さんと、落ち着いた感じのお店に縁がなかった私には決めることができなくて、おにいちゃんに任せることになってしまった。
おにいちゃんは、電話で「居酒屋とかでいいんじゃない?」なんて言っていたけど。
きちんとした形で挨拶がしたいから、と河合さんが譲らなくて。
12時にお店を予約し、現地で落ち合うことになった。
待ち合わせまでしばらく時間があったので、そのまま河合さんの部屋でゆっくりして。
二人並んでソファに座り、お茶を飲んだり、テレビを見たり。
時々、河合さんの腕が伸びてきて私を優しく包み込んでくれて。
そんな小さな幸せがとても心地よかった。
「そろそろ出掛けようか」
河合さんの家を出て歩いて駅まで向かう。
駅にほど近い河合さんの家から、あるいて15分くらいの場所にあるお店。
部屋着からスーツに着替えた河合さん。
私は持ってきていた普通のワンピースだったんだけど、大丈夫だからと言われてそのまま行くことに。
何度見ても、スーツ姿の河合さんは素敵で、自然につながれた手も横顔も、ドキドキが止まらない。
おにいちゃんは、電話で「居酒屋とかでいいんじゃない?」なんて言っていたけど。
きちんとした形で挨拶がしたいから、と河合さんが譲らなくて。
12時にお店を予約し、現地で落ち合うことになった。
待ち合わせまでしばらく時間があったので、そのまま河合さんの部屋でゆっくりして。
二人並んでソファに座り、お茶を飲んだり、テレビを見たり。
時々、河合さんの腕が伸びてきて私を優しく包み込んでくれて。
そんな小さな幸せがとても心地よかった。
「そろそろ出掛けようか」
河合さんの家を出て歩いて駅まで向かう。
駅にほど近い河合さんの家から、あるいて15分くらいの場所にあるお店。
部屋着からスーツに着替えた河合さん。
私は持ってきていた普通のワンピースだったんだけど、大丈夫だからと言われてそのまま行くことに。
何度見ても、スーツ姿の河合さんは素敵で、自然につながれた手も横顔も、ドキドキが止まらない。