春色の恋−カナコ−[完]
「はー」
ネクタイをゆるめながら、息を吐きだした河合さん。
表情が、緊張したものからいつもの優しいものへとすっかり変わっていた。
「さあ、ご飯にしよう」
運ばれてきた料理を前にして、すっかりいつも通りの二人だけど、なんだか一人取り残された気分でお茶をすすった。
「カナコ」
「ん?」
そんな私を見て、おにいちゃんが声をかけてきて。
おにいちゃんを見ると、いつもの優しい笑顔だった。
「コウスケを信じて、お前らしく行けばいいから」
「おにいちゃん…」
それからは、いつものおにいちゃんと河合さんに戻って楽しく食事をすることができた。
初めての高級なお店だったけど、個室ということもあり気取らずに食べることができて。
デザートまでしっかり堪能し、お店を出ることに。
「じゃ、俺は帰るよ」
一緒に食事を済ませてから一人歩いて家へ向かったおにいちゃん。
「おにいちゃん、ありがとう!」
あわてて駆け寄り、おにいちゃんにお礼を言うと、いつものようにやさしい笑顔で私の頭をぽんぽんっと叩いた。
ネクタイをゆるめながら、息を吐きだした河合さん。
表情が、緊張したものからいつもの優しいものへとすっかり変わっていた。
「さあ、ご飯にしよう」
運ばれてきた料理を前にして、すっかりいつも通りの二人だけど、なんだか一人取り残された気分でお茶をすすった。
「カナコ」
「ん?」
そんな私を見て、おにいちゃんが声をかけてきて。
おにいちゃんを見ると、いつもの優しい笑顔だった。
「コウスケを信じて、お前らしく行けばいいから」
「おにいちゃん…」
それからは、いつものおにいちゃんと河合さんに戻って楽しく食事をすることができた。
初めての高級なお店だったけど、個室ということもあり気取らずに食べることができて。
デザートまでしっかり堪能し、お店を出ることに。
「じゃ、俺は帰るよ」
一緒に食事を済ませてから一人歩いて家へ向かったおにいちゃん。
「おにいちゃん、ありがとう!」
あわてて駆け寄り、おにいちゃんにお礼を言うと、いつものようにやさしい笑顔で私の頭をぽんぽんっと叩いた。