春色の恋−カナコ−[完]
「きゃあ!お、重いですからやめてください!」
「あはは。よかった、持ちあがって」
「もう!」
二人で手をつないで、近くにある大きな公園を歩いたり、ウインドウショッピングしたり。
普通のデートだけど、いつもよりもずっと幸せだった。
夕飯の買い物をしてから河合さんの家へと戻り、今夜は河合さんが手料理をごちそうしてくれると言うので、お願いすることになった。
簡単なものだよなんて言うけど、キノコたっぷりのクリームパスタにサラダと帰りに寄ったパン屋さんの美味しいパンがきれいにセッティングされていた。
「さ、召し上がれ~!」
「おいしそう!いただきます!」
こうして二人で一緒に食事をとることが、毎日当たり前になる日がいつか来るんだよね。
ほんの少し前まで意識したことのなかった結婚という言葉が、ここ数日で現実のものとして考えることが増えて。
大好きな人と笑いながら一緒に過ごせる幸せ。
「おいしい!」
「はは。よく食べるなぁ」
心が満たされているというのに、止まらない私の食欲が、ふと冷静になった時に恥ずかしくなったりして。
「だって、美味しいんですよぉ」
「あはは。よかった、持ちあがって」
「もう!」
二人で手をつないで、近くにある大きな公園を歩いたり、ウインドウショッピングしたり。
普通のデートだけど、いつもよりもずっと幸せだった。
夕飯の買い物をしてから河合さんの家へと戻り、今夜は河合さんが手料理をごちそうしてくれると言うので、お願いすることになった。
簡単なものだよなんて言うけど、キノコたっぷりのクリームパスタにサラダと帰りに寄ったパン屋さんの美味しいパンがきれいにセッティングされていた。
「さ、召し上がれ~!」
「おいしそう!いただきます!」
こうして二人で一緒に食事をとることが、毎日当たり前になる日がいつか来るんだよね。
ほんの少し前まで意識したことのなかった結婚という言葉が、ここ数日で現実のものとして考えることが増えて。
大好きな人と笑いながら一緒に過ごせる幸せ。
「おいしい!」
「はは。よく食べるなぁ」
心が満たされているというのに、止まらない私の食欲が、ふと冷静になった時に恥ずかしくなったりして。
「だって、美味しいんですよぉ」