春色の恋−カナコ−[完]
「こんにちは」
「いらっしゃい、河合さん」
おにいちゃんとカオリさんを見ていて、二人がとても自然で仲がいいのが伝わってきて。
早く私も河合さんに会いたいなんて思いながら作業をしていた。
玄関を開けて河合さんの笑顔を見たら、我慢が出来なくて思わず抱きついてしまった。
「わ、カナコちゃん?」
突然の私の行動にも、そっと背中を抱きしめてくれた河合さんだったけど。
「…カナコ」
いつもより少しだけ低いおにいちゃんの声が背中から聞こえてきて。
びくっとしてあわてて河合さんから離れようとするけど、河合さんは私の背中にまわしている腕に力を入れて話してくれない。
「コウスケ、面白がってないで上がってこい」
どうしよう、聞いたことのないような低いおにいちゃんの声が怖いよ。
ドキドキしながらそっと顔をあげると、いつもどおりにっこり笑った河合さんと目があった。
「これ以上くっついていると、殴られそうだね」
私の身体を離してくれる時に、そっと耳元でそう囁かれて。
顔が真っ赤になってしまうけど、今はそれどころじゃなくて!
「ご、ごめんなさい」
河合さんから離れ、家の中に案内してリビングへと向かうと、カオリさんがお昼の準備をしていてくれた。
「いらっしゃい、河合さん」
おにいちゃんとカオリさんを見ていて、二人がとても自然で仲がいいのが伝わってきて。
早く私も河合さんに会いたいなんて思いながら作業をしていた。
玄関を開けて河合さんの笑顔を見たら、我慢が出来なくて思わず抱きついてしまった。
「わ、カナコちゃん?」
突然の私の行動にも、そっと背中を抱きしめてくれた河合さんだったけど。
「…カナコ」
いつもより少しだけ低いおにいちゃんの声が背中から聞こえてきて。
びくっとしてあわてて河合さんから離れようとするけど、河合さんは私の背中にまわしている腕に力を入れて話してくれない。
「コウスケ、面白がってないで上がってこい」
どうしよう、聞いたことのないような低いおにいちゃんの声が怖いよ。
ドキドキしながらそっと顔をあげると、いつもどおりにっこり笑った河合さんと目があった。
「これ以上くっついていると、殴られそうだね」
私の身体を離してくれる時に、そっと耳元でそう囁かれて。
顔が真っ赤になってしまうけど、今はそれどころじゃなくて!
「ご、ごめんなさい」
河合さんから離れ、家の中に案内してリビングへと向かうと、カオリさんがお昼の準備をしていてくれた。