春色の恋−カナコ−[完]
「あ、カナコちゃん、取り皿お願いできる?」
「は、はい!」
むすっと機嫌の悪いおにいちゃんだけど、ソファに座ってカオリさんの手伝いをしていた。
ちらっと見ると、それに気がついたのかおにいちゃんと目が合って。
「ほら、お皿」
おにいちゃんに促されるようにしてキッチンへ行くと、後ろから河合さんがついてきた。
「コウヘイの彼女?」
え、知らないの?
河合さんとおにいちゃんはとても仲がいいので、知っているとばかり思っていたけど。
どうやら直接会うのは初めてのようで、付き合っている人がいるらしい程度にしか聞いていなかったのだという。
「本当にいたんだ、彼女…」
「私も、昨日知ったんですよ。でも、カオリさんって素敵な女性ですよねぇ」
食器棚から4枚のお皿を取り出し、カトラリーも一緒に持ってリビングへ戻ると、テーブルの上にはきれいにセッティングされたお料理がいくつも並んでいた。
「うわ、すごーい!」
お弁当のイメージでいたけど、おしゃれなオードブルが沢山並んでいて。
「お店で出しているものばかりだけど」
作業で忙しいから、簡単にパスタでも作ろうなんて思っていたけど。
こんな素敵なお昼ごはんが食べられるなんて、なんだか嬉しい。
「は、はい!」
むすっと機嫌の悪いおにいちゃんだけど、ソファに座ってカオリさんの手伝いをしていた。
ちらっと見ると、それに気がついたのかおにいちゃんと目が合って。
「ほら、お皿」
おにいちゃんに促されるようにしてキッチンへ行くと、後ろから河合さんがついてきた。
「コウヘイの彼女?」
え、知らないの?
河合さんとおにいちゃんはとても仲がいいので、知っているとばかり思っていたけど。
どうやら直接会うのは初めてのようで、付き合っている人がいるらしい程度にしか聞いていなかったのだという。
「本当にいたんだ、彼女…」
「私も、昨日知ったんですよ。でも、カオリさんって素敵な女性ですよねぇ」
食器棚から4枚のお皿を取り出し、カトラリーも一緒に持ってリビングへ戻ると、テーブルの上にはきれいにセッティングされたお料理がいくつも並んでいた。
「うわ、すごーい!」
お弁当のイメージでいたけど、おしゃれなオードブルが沢山並んでいて。
「お店で出しているものばかりだけど」
作業で忙しいから、簡単にパスタでも作ろうなんて思っていたけど。
こんな素敵なお昼ごはんが食べられるなんて、なんだか嬉しい。