春色の恋−カナコ−[完]
きれいな手つきで箸を持ち、少しずつ口に運んで行く。
大口開けて食べる私とは大違いで、なんだかすべてが恥ずかしい…。
そんな私の気持ちに気がついたのか、私のお弁当を見て藤井さんが笑っていた。
「若いっていいわね、そう言えば浅野さんは水泳が得意なんですって?」
沢山食べるって意味だろうか…。
確かに、同年代の女性と比べたら食べる量は多いかも。
その分毎朝おにいちゃんと一緒に走ったりしているんだけどと心の中でいいわけなんてしてみたりして。
私が水泳をやっていることを知っていて、少しびっくりしたけど、社長秘書をしている藤井さんなら不思議なことじゃないのかも。
どうやら社長が毎日ジムで泳いでいることから、履歴書を見て興味を持ってくれたらしい。
小学校から始めたスイミング。
これでも小学生の時に全国大会で3位に入賞したことがあったりして。
高校生まで続けていたけど、なかなか成績が伸びなくなり、結局は趣味の範囲でとどまっている。
「私泳ぐの大好きなんです。一日中でも泳いでいられるかもしれません」
「ええ、それはすごいわ!」
自分はかなづちで泳げないという藤井さんは、すごく驚きながらもお茶を飲んで目をくりくりさせていた。
きれいな人だけど、なんだかかわいい…。
大口開けて食べる私とは大違いで、なんだかすべてが恥ずかしい…。
そんな私の気持ちに気がついたのか、私のお弁当を見て藤井さんが笑っていた。
「若いっていいわね、そう言えば浅野さんは水泳が得意なんですって?」
沢山食べるって意味だろうか…。
確かに、同年代の女性と比べたら食べる量は多いかも。
その分毎朝おにいちゃんと一緒に走ったりしているんだけどと心の中でいいわけなんてしてみたりして。
私が水泳をやっていることを知っていて、少しびっくりしたけど、社長秘書をしている藤井さんなら不思議なことじゃないのかも。
どうやら社長が毎日ジムで泳いでいることから、履歴書を見て興味を持ってくれたらしい。
小学校から始めたスイミング。
これでも小学生の時に全国大会で3位に入賞したことがあったりして。
高校生まで続けていたけど、なかなか成績が伸びなくなり、結局は趣味の範囲でとどまっている。
「私泳ぐの大好きなんです。一日中でも泳いでいられるかもしれません」
「ええ、それはすごいわ!」
自分はかなづちで泳げないという藤井さんは、すごく驚きながらもお茶を飲んで目をくりくりさせていた。
きれいな人だけど、なんだかかわいい…。