春色の恋−カナコ−[完]
「じゃあ、明日こそデートできそうだね」
ふっと頭の重みがなくなったと思ったら、ちゅっと音をたてて頭にキスをされて。
びっくりして思わず顔をあげたらそのまま唇にも触れるだけのキスをされた。
「あまりここでふざけていると、追い出すぞ」
「ひゃあっ」
いつの間に降りてきたのか、振り返るとおにいちゃんが仁王立ちで私たちを見降ろしていて。
「もう片付けはいいから、カナコ連れて行ってくれないか」
「え、いいのか?」
小さくため息をついてから、おにいちゃんが私を見るとにこりと笑った。
どういうこと?だってもう時間も遅いし…。
「カナコ、母さん達が戻ってきたら、外泊なんてなかなかできないぞ」
「え?おにいちゃん?」
「出かける準備をしておいで。明日の夕飯までに戻ればいいから」
予想外の事を言われて、どうしたらいいのかわからなかったけど。
河合さんに促されて、一泊できるだけの最低限の荷物をまとめて、河合さんのマンションへ行くことになった。
「おにいちゃん、ありがとう」
「ちゃんと、責任もって行動できる年なんだからな。カナコを信じているから」
ふっと頭の重みがなくなったと思ったら、ちゅっと音をたてて頭にキスをされて。
びっくりして思わず顔をあげたらそのまま唇にも触れるだけのキスをされた。
「あまりここでふざけていると、追い出すぞ」
「ひゃあっ」
いつの間に降りてきたのか、振り返るとおにいちゃんが仁王立ちで私たちを見降ろしていて。
「もう片付けはいいから、カナコ連れて行ってくれないか」
「え、いいのか?」
小さくため息をついてから、おにいちゃんが私を見るとにこりと笑った。
どういうこと?だってもう時間も遅いし…。
「カナコ、母さん達が戻ってきたら、外泊なんてなかなかできないぞ」
「え?おにいちゃん?」
「出かける準備をしておいで。明日の夕飯までに戻ればいいから」
予想外の事を言われて、どうしたらいいのかわからなかったけど。
河合さんに促されて、一泊できるだけの最低限の荷物をまとめて、河合さんのマンションへ行くことになった。
「おにいちゃん、ありがとう」
「ちゃんと、責任もって行動できる年なんだからな。カナコを信じているから」