春色の恋−カナコ−[完]
幸せになるために
「疲れてますよね、なのに私…ん…」
下を向いていた視線を河合さんに向けると、いつの間にか近づいてきていた彼の唇に私の言葉は消されてしまった。
河合さんの優しさがあふれ出してくるようなキスに、頭の中が真っ白になって。
いつの間にか私の背中はソファに押し倒されていて、少しだけ重い河合さんの体重も心地よくて。
ふと唇が離れたと思ったら、ふわっと体が浮かんだ。
「ひゃあ」
「移動しようか」
気がつけば河合さんにお姫様だっこされていて。
そのまま静かに寝室へと連れて行かれ、そっとベッドの上に降ろされた。
「カナコちゃん」
寝かされたベッドの上。
私のことを上から見下ろすようにして、やさしい瞳で見ている河合さん。
名前を呼ばれ、そっと頬に触れられて思わず河合さんの首に両腕をまわして引きよせてしまった。
「好き、です」
河合さんの首に顔を埋めるようにして抱きついている私。
自然に言葉に出してしまった「好き」という気持ち。
誰かのことを、こんなに愛おしいと思ったことなかった。
下を向いていた視線を河合さんに向けると、いつの間にか近づいてきていた彼の唇に私の言葉は消されてしまった。
河合さんの優しさがあふれ出してくるようなキスに、頭の中が真っ白になって。
いつの間にか私の背中はソファに押し倒されていて、少しだけ重い河合さんの体重も心地よくて。
ふと唇が離れたと思ったら、ふわっと体が浮かんだ。
「ひゃあ」
「移動しようか」
気がつけば河合さんにお姫様だっこされていて。
そのまま静かに寝室へと連れて行かれ、そっとベッドの上に降ろされた。
「カナコちゃん」
寝かされたベッドの上。
私のことを上から見下ろすようにして、やさしい瞳で見ている河合さん。
名前を呼ばれ、そっと頬に触れられて思わず河合さんの首に両腕をまわして引きよせてしまった。
「好き、です」
河合さんの首に顔を埋めるようにして抱きついている私。
自然に言葉に出してしまった「好き」という気持ち。
誰かのことを、こんなに愛おしいと思ったことなかった。