春色の恋−カナコ−[完]
お互いに酌み合っている二人の姿を見ながら、お母さんもくすくす笑っていて。
私もなんだか嬉しくて、自然と笑顔になってしまう。
「いただきます」
食事をしながら今日のことを話すと、皆が色んな事を言いつつもきちんと話を聞いてくれて。
デザートは河合さんが持ってきてくれたオレンジで。
お母さんが切ってくれたのを、皆でつまみながらおにいちゃんたちの新婚旅行の話になった。
「カナコはどこへ行きたいの?」
「え?」
突然のお母さんの質問に、何の話かわからなくて。
頭に沢山ハテナを浮かべていると、横でお茶を飲んでいた河合さんが少しむせた。
「やだ、新婚旅行の話をしていたでしょう?」
「え!!」
予想外のことに、手にしていたオレンジを落としそうになってしまう。
新婚旅行!?私の!?
そんな話をしたこともないし、考えたこともなかった。
…嘘。考えたことくらいはあるけど…。
私もなんだか嬉しくて、自然と笑顔になってしまう。
「いただきます」
食事をしながら今日のことを話すと、皆が色んな事を言いつつもきちんと話を聞いてくれて。
デザートは河合さんが持ってきてくれたオレンジで。
お母さんが切ってくれたのを、皆でつまみながらおにいちゃんたちの新婚旅行の話になった。
「カナコはどこへ行きたいの?」
「え?」
突然のお母さんの質問に、何の話かわからなくて。
頭に沢山ハテナを浮かべていると、横でお茶を飲んでいた河合さんが少しむせた。
「やだ、新婚旅行の話をしていたでしょう?」
「え!!」
予想外のことに、手にしていたオレンジを落としそうになってしまう。
新婚旅行!?私の!?
そんな話をしたこともないし、考えたこともなかった。
…嘘。考えたことくらいはあるけど…。