春色の恋−カナコ−[完]
途中道が少し混んでいたけど、到着予定時刻より少し前に着くことが出来て。
普段、空港に用事がない私は珍しいのもあってきょろきょろしてしまう。
「カナコちゃん、迷子になるよ」
そんな私を見てくすくす笑う河合さんだけど。
国際線の帰国ロビーへ着くと、徐々にお客さんが出てきている所で。
おにいちゃんたちの姿を探しつつ、回りにいる私たちと同じように迎えに来ているであろう人達をちらっと見る。
当然知らない人ばかりだけど、日本語ではない文字で書かれた紙を持っている人が居て、テレビドラマの世界みたいでなんだかおかしかった。
「カナコ!」
よそ見をしていたら、遠くから名前を呼ばれて。
出口を見ると、大きな荷物を押しているおにいちゃんとかおりさんがいた。
「おかえりなさい!」
なんだか大勢でのお迎えになってしまったけど、帰りの車は河合さんが運転して、助手席にはお父さん。
2列目におにいちゃんとカオリさんが乗って、3列目にお母さんと私が乗り込んだ。
沢山の荷物が乗らないんじゃないかと心配だったくらい、二人の新婚旅行はとても充実していたようで。
車の中は土産話で盛り上がり、あっという間に家に着いた。
6人で食べる夕食はとても賑やかで。
カオリさんからもらったお土産の香水は、すごく素敵な香りがして、普段香水をつける習慣のない私でも使えそうな、やさしい香りだった。
普段、空港に用事がない私は珍しいのもあってきょろきょろしてしまう。
「カナコちゃん、迷子になるよ」
そんな私を見てくすくす笑う河合さんだけど。
国際線の帰国ロビーへ着くと、徐々にお客さんが出てきている所で。
おにいちゃんたちの姿を探しつつ、回りにいる私たちと同じように迎えに来ているであろう人達をちらっと見る。
当然知らない人ばかりだけど、日本語ではない文字で書かれた紙を持っている人が居て、テレビドラマの世界みたいでなんだかおかしかった。
「カナコ!」
よそ見をしていたら、遠くから名前を呼ばれて。
出口を見ると、大きな荷物を押しているおにいちゃんとかおりさんがいた。
「おかえりなさい!」
なんだか大勢でのお迎えになってしまったけど、帰りの車は河合さんが運転して、助手席にはお父さん。
2列目におにいちゃんとカオリさんが乗って、3列目にお母さんと私が乗り込んだ。
沢山の荷物が乗らないんじゃないかと心配だったくらい、二人の新婚旅行はとても充実していたようで。
車の中は土産話で盛り上がり、あっという間に家に着いた。
6人で食べる夕食はとても賑やかで。
カオリさんからもらったお土産の香水は、すごく素敵な香りがして、普段香水をつける習慣のない私でも使えそうな、やさしい香りだった。