春色の恋−カナコ−[完]
式場まではお父さんの運転する車で向かった。
おにいちゃんは、1か月前に生まれた娘とカオリさんを乗せて後で来ることになっていて。
二次会で着る予定の白いワンピースの私。
助手席に乗ったお母さんと、運転席のお父さん。
次に二人の車に乗るのはいつなんだろう?
そんな事を考えながら流れていく景色を見ていた。
式場に着くと、河合さん家族はまだ来ていなくて。
新郎よりも新婦のほうが準備に時間がかかるから仕方ないんだけどね。
控室へ行き、担当のメイクさんにきれいにしてもらおう。
どんどん変身していく自分がすごく不思議で、鏡に見入ってしまった。
「眠れませんでしたか?」
「え?」
メイクさんに声をかけられるまで、ぼーっとしていたようで。
どうやら私が寝不足だと思ったらしい。
「いえ、ぐっすり眠れましたよ。ただ、メイクしてもらうのに慣れてなくて」
ちょっとだけ恥ずかしいけど、一生に一度だもの。
おにいちゃんは、1か月前に生まれた娘とカオリさんを乗せて後で来ることになっていて。
二次会で着る予定の白いワンピースの私。
助手席に乗ったお母さんと、運転席のお父さん。
次に二人の車に乗るのはいつなんだろう?
そんな事を考えながら流れていく景色を見ていた。
式場に着くと、河合さん家族はまだ来ていなくて。
新郎よりも新婦のほうが準備に時間がかかるから仕方ないんだけどね。
控室へ行き、担当のメイクさんにきれいにしてもらおう。
どんどん変身していく自分がすごく不思議で、鏡に見入ってしまった。
「眠れませんでしたか?」
「え?」
メイクさんに声をかけられるまで、ぼーっとしていたようで。
どうやら私が寝不足だと思ったらしい。
「いえ、ぐっすり眠れましたよ。ただ、メイクしてもらうのに慣れてなくて」
ちょっとだけ恥ずかしいけど、一生に一度だもの。