春色の恋−カナコ−[完]
「じゃあ、俺の行きたいところでもいいかな?」
食べ終わったお弁当を片付け、もう一度散歩コースを歩いてから車に戻った。
河合さんの行きたいところはどこなんだろう?
聞いてみたけど秘密としか教えてくれなくて。
少しだけわくわくしながら車の中で河合さんとの会話を楽しんだ。
ふと気が付くと、見覚えのある景色が広がっていて。
「ここって…」
いつも、平日に私が乗り降りしている会社最寄りの駅前だった。
コインパーキングに車を入れ、駅へ向って少しだけ歩く。
「どこへ行くんですか?」
お買い物でもするのかな?
沢山のお店が集まるビルに入っていくと、高級ブランドのショップで立ち止まった。
「え?ここ?」
「そう、俺からのプレゼントを買いにね」
「え?」
戸惑っている私の手を引いて、お店の中に入っていった。
私一人だったら敷居が高くて入れないかも。
そう思わせる雰囲気のあるショップで、店員さんに指輪を見に来た事を伝えると、すぐに案内されていくつか見せてくれた。
食べ終わったお弁当を片付け、もう一度散歩コースを歩いてから車に戻った。
河合さんの行きたいところはどこなんだろう?
聞いてみたけど秘密としか教えてくれなくて。
少しだけわくわくしながら車の中で河合さんとの会話を楽しんだ。
ふと気が付くと、見覚えのある景色が広がっていて。
「ここって…」
いつも、平日に私が乗り降りしている会社最寄りの駅前だった。
コインパーキングに車を入れ、駅へ向って少しだけ歩く。
「どこへ行くんですか?」
お買い物でもするのかな?
沢山のお店が集まるビルに入っていくと、高級ブランドのショップで立ち止まった。
「え?ここ?」
「そう、俺からのプレゼントを買いにね」
「え?」
戸惑っている私の手を引いて、お店の中に入っていった。
私一人だったら敷居が高くて入れないかも。
そう思わせる雰囲気のあるショップで、店員さんに指輪を見に来た事を伝えると、すぐに案内されていくつか見せてくれた。