春色の恋−カナコ−[完]
「え?どうしたんですか?」
マグカップを目の前のテーブルに置く河合さんを見ていて、彼の手が私の頬に伸びてきたとき。
どきっとしたけど、あ、キスしてくれるかもなんて期待している自分がいて。
ゆっくり近づいてくる彼の顔に、私もゆっくりと目を閉じた。
私の予想通り、ゆっくりと触れたお互いの唇。
何度しても、ドキドキしてしまう。
「ん…」
いつもよりも深いキスに、必死に付いていこうと思うけど。
からだから力が抜けてしまいそうになるのを必死に河合さんにしがみつくようにして彼のシャツをつかんだ。
頭が真っ白になりそう…そんな風に思った瞬間に唇が離れた。
ぼんやりと目を開けると、ぎゅっと力いっぱいに抱きしめられて。
「コ、コウスケさん!?」
あまりに力が強くてびっくりしてしまう。
何も言わずに私を抱きしめている河合さん。
当然、その表情は私からは見えなくて、河合さんが何を考えているのかわからない。
「カナコちゃん、お風呂入っておいで」
「え?」
マグカップを目の前のテーブルに置く河合さんを見ていて、彼の手が私の頬に伸びてきたとき。
どきっとしたけど、あ、キスしてくれるかもなんて期待している自分がいて。
ゆっくり近づいてくる彼の顔に、私もゆっくりと目を閉じた。
私の予想通り、ゆっくりと触れたお互いの唇。
何度しても、ドキドキしてしまう。
「ん…」
いつもよりも深いキスに、必死に付いていこうと思うけど。
からだから力が抜けてしまいそうになるのを必死に河合さんにしがみつくようにして彼のシャツをつかんだ。
頭が真っ白になりそう…そんな風に思った瞬間に唇が離れた。
ぼんやりと目を開けると、ぎゅっと力いっぱいに抱きしめられて。
「コ、コウスケさん!?」
あまりに力が強くてびっくりしてしまう。
何も言わずに私を抱きしめている河合さん。
当然、その表情は私からは見えなくて、河合さんが何を考えているのかわからない。
「カナコちゃん、お風呂入っておいで」
「え?」