春色の恋−カナコ−[完]
座ってる私の前に、河合さんが立ち膝をする形で私と目線を同じ高さにしてくれて。
私の膝の上で、河合さんが私の両手をぎゅっと握ってくれた。
「カナコちゃん」
「はい」
真剣な顔をして、私の名前を呼ぶ河合さん。
お風呂上りの彼は、いつもの彼とまた違って。
まだ完全に乾いていない前髪とか、すごく色っぽい。
「昼間も話したけど、俺はカナコちゃんのことが一番大切だと思っている」
ベッド脇にあるボートの上に、いつの間に置かれたのか昼間買ってくれた指輪のケースが置いてあって。
それを手に取ると河合さんが私の手の上にそっと置いてくれた。
「俺と、結婚してください」
指輪ケースの蓋を開けてくれた河合さんは、そこから指輪を取り出すと私の左手にすっと差し込んでくれて。
薬指に、新しい指輪。
頬から、涙がすっと流れ落ちた。
でも、すぐにそれは河合さんによって拭われてからふわっと河合さんに抱きしめられた。
私の膝の上で、河合さんが私の両手をぎゅっと握ってくれた。
「カナコちゃん」
「はい」
真剣な顔をして、私の名前を呼ぶ河合さん。
お風呂上りの彼は、いつもの彼とまた違って。
まだ完全に乾いていない前髪とか、すごく色っぽい。
「昼間も話したけど、俺はカナコちゃんのことが一番大切だと思っている」
ベッド脇にあるボートの上に、いつの間に置かれたのか昼間買ってくれた指輪のケースが置いてあって。
それを手に取ると河合さんが私の手の上にそっと置いてくれた。
「俺と、結婚してください」
指輪ケースの蓋を開けてくれた河合さんは、そこから指輪を取り出すと私の左手にすっと差し込んでくれて。
薬指に、新しい指輪。
頬から、涙がすっと流れ落ちた。
でも、すぐにそれは河合さんによって拭われてからふわっと河合さんに抱きしめられた。